「彼と私の十の約束 あとがき」
 趙雲×劉備


   ――趙雲と劉備の十の約束――


  1. 私とあなたが出会えるまで十年ほど。それからあなたと居られる時間は限られています。あなたと離れるのが一番つらいことです。どうか、私を従えるまえにそのことを覚えておいて欲しい。
  2. あなたが私に何を求めているのか、私がそれを理解するまで待って欲しい。
  3. 私を信頼して欲しい、それが私の幸せなのだから。
  4. 私を長い間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで欲しい。あなたには他にやる事があって、楽しみがあって、友達もいるかもしれない。でも、私にはあなたしかいないから。
  5. 話しかけて欲しい。言葉は分からなくても、あなたの声は届いているから。
  6. あなたがどんな風に私に接したか、私はそれを全て覚えていることを知って欲しい。
  7. 私を殴ったり、いじめたりする前に覚えておいて欲しい。私は鋭い歯であなたを傷つけることができるにもかかわらず、あなたを傷つけないと決めていることを。
  8. 私が言うことを聞かないだとか、頑固だとか、怠けているからといって叱る前に、私が何かで苦しんでいないか考えて欲しい。もしかしたら、食事に問題があるかもしれないし、長い間日に照らされているかもしれない。それか、あなたが不足しているのかもしれません。
  9. 私が年を取っても、私を戦場へ出して欲しい。あなたもまた同じように年を取っても戦場へ立つのでしょうから。
  10. 最後のその時まで一緒にいて欲しい。言わないで欲しい、「もう見てはいられない。」、「私ここにいたくない。」などと。あなたが隣にいてくれることが私を幸せにするのだから。忘れないで下さい、私はあなたを愛しています。


「犬の十戒」 ほぼ原文(訳文)のまま(笑)。
元の十戒はこちらでどうぞ。


 と、いうわけで、いかがだったでしょうか?
 初書きの趙劉でした!

 せっかくのシリアス話も台無しの、上の犬の十戒(笑)。
 いや、最後までタイトルに悩んでいまして、結局彼もこの話も、限りなく犬っぽいので、そこから引っ張ってきてしまいました。
 犬の十戒、あなどれませんよ。犬属性の攻め男にはみんな当てはまるんじゃないのかな、とこの十戒を知ったときから思っていました。
 はからずも、ここに三国志界を代表するお犬様がいらっしゃったので、使ってみました。

 さて、色々な人に書いてください、待ってます、と言われ続けた趙劉でしたが、果たして期待に応えられているのかどうか。はなはだ疑問ではありますが、私なりの趙雲という男の像をこれでもか、と詰め込んで見ました。
 挙句、よく分からない男になってしまったような気もしないでもない。
 いや、私の中では、彼はすごくすごくイイ漢なんです。蒼天とレックリをかけたような、イイ漢すぎるほど、漢。(あれ、無双は?)
 というわけなので、今回はちょっと演義仕様な、オリジナルくさい趙劉です。
 劉備はいつもの感じで。オヤジで強かで、でもがんばってもうだつの上がらない人で、甘え上手な、でもやっぱり不器用な人、です。

 本文、色々あれこれありますが、趙劉を書いてみて思ったのは、もっともっと格好よい趙雲を書きたいー! という欲求が強まった、ということでしょうか。
 う〜ん、彼は主役よりも脇役のほうが、もしかしたらイイ漢に書けるのかな、と思ったりしました(私は)。

何はともあれ、全国の趙劉スキーさんに捧げます。いらない、といっても捧げます。
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